国政への道
2005年、私は地盤・かばん・看板を持たず、志ひとつで自民党候補者の公募試験に応募し、国政への道の第一歩を踏み出しました。
そして、今、有権者の皆様の声援に支えられ、国会で仕事をさせていただいております。
普通の家庭の娘として育った私は、国政に対して次の三つの思いを持ち、有権者の皆様と一緒に実現させていきたいと思いました。
その三つの思いとは、
@三歳から育った大阪を元気にしよう。
A正直な政治、きれいな政治を実現させ、しがらみのない市民の政治参加をすすめよう。
B女性の家事育児を経済評価させることによって、社会参加と子育て支援を推進し少子化対策をしよう。
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2005年、郵政選挙のさなか、当時の「骨太の方針」の中に、男女共同参画と少子化対策の推進という言葉を見つけた私は、自民党の公募への応募を決意しました。
その後、私は猪口邦子議員という立派なパートナーとともに、新少子化研究会を立ち上げるに至りました。
妊婦検診の無料化、出産育児金の増額、児童手当の増額、そして、高校無料化の自民党内での提唱は、この研究会から生まれたのです。
四年間の議員活動の中で、自民党内の少子化対策に対する理解が深まりずいぶんと、厚生労働省と内閣府男女共同参画局はじめ、各省庁との連携が進んでいったことを実感しました。「ご縁」の不思議さとすばらしさ、そして、「念ずれば花開く」という故鬼塚アシックス会長の言葉をかみ締めています。
政権交代と、現職を離れたことにより、活動が途切れてしまっているのは、残念なのですが、もう一度国政に復帰し、まだまだ進んでいない女性の再就職の支援をはじめ、家事・育児などのアンペイド・ワークの経済評価の実現に取り組み、結婚・出産・育児の後社会復帰という、選択肢を広げ、少子化対策に寄与したいと思っています。
政治への思い
松下政経塾在塾中から、私は国家としての日本のあり方とは、伝統と文化に誇りを持ち、主体性ある「強い日本」であるべき、という意見を持っていました。
一方、自分自身も恵まれた暮らしではなかったため、中福祉・中負担、しかもセーフティーネット完備の「やさしいくらし」を実現すべきである、という思いも強かったのです。
私の母は戦前生まれ、思春期を戦争に奪われ、女学校の時代には授業の代わりに勤労奉仕で木製飛行機の翼を製作していたといいます。
そんな苛酷な環境にもかかわらず、女子に門戸をまったく開かないところが数多くあったこの時代、戦後の混乱期に旧制の大阪経済専門学校(現在の大阪経済大学)そして大阪商科大学(現在の大阪市立大学)の学部を卒業しました。
したがって、私の抱く「強い日本」という国家観と歴史観は、多分に母の影響を受けています。
小泉改革から、総理は三代を数えます。
改革に批判的な意見が増え、自民党への支持が減少し、衆愚的なメディアの扇動など、党に対するマイナスのイメージが増大しつつある昨今、なぜ当時はあれだけの支持を得られたのか、私は考えました。
「政・官・業」の癒着を壊し、政治と金の問題からクリーンで、「瞬発力」があり、「戦う総理」だった小泉元首相。
「信念」を貫いた小泉元首相。
「靖国参拝」にこだわることで愛国心を示した小泉元首相。
国民に愛された原点は、ここにあったのではないかと思います。
そして、そのころからの社会問題はまだ続いています。
まだ改革の途上にあります。
そして、私は小泉改革の継承者として、「政・官・業」の癒着を壊し、しがらみの政治から国民のための政治へ変えていくという上記の理念を受け継いでいきたいと思っています。
「国政とは国家の経営である。」
この言葉は、松下電器の創始者である、松下幸之助氏の言葉です。
国と地方を合わせた長期債務残高が700兆円以上の借金大国日本。
これからの日本を考えるときに必要なのが、しっかりとした経営感覚であり、国家百年の計に基づく改革ビジョンなのです。
改革は「無駄をなくする」べきものであって「国民生活を圧迫」するものであってはならないし、長期ビジョンで、世界的な広い視野から考えていかなければなりません。
一方で、当時は比較的、経済成長率は順調に推移していました。
けれども、その利益は大企業の中で消えてしまい、国民には還元されませんでした。
このシステムは、変えていかなければなりません。
時代に即応した政治というものこそ、これからの21世紀に必要なものだと思っています。
ところで、経済危機といわれる今、国民一人ひとりの生活にセーフティネットを張り、これまでの財政再建のための計画を延長してでも、経済対策を打ち出すことが必要です。
財政再建には時間がかかるかもしれませんが、小泉総理の時代にはこのような経済危機の勃発は、予測できず、やむをえないことだったのかもしれません。
いずれにせよ、「政治の主役」は国民です。
みんなで創る未来の日本を実現させるため、良き伝統は受け継ぎながら、改める点は改めながら、みなさまに喜んでいただける代弁者として社会作りを進めていきたいと思っています。
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